2005年10月後半

床屋に行く。いつものように、店長と四方山話。彼が、理容師免許を取って17年になる。彼が初めて勤め始めた床屋に僕は通っていて、入店後しばらくしてから彼を含むスタッフが独立して今の店を始めたので、僕もそっちに代えた。つまり、彼との付き合いも17年と言うことだ。この17年間、僕の頭には彼以外の鋏は入っていない事になる訳で、こと髪の毛に関しては妻よりも彼の方が知っていることになる。

お互い、見事に薄くなった。はっきり言えば、お互いハゲである。しかし、それをなんとも思っていない。ハゲと言うか薄くなった頭部を隠そうとするから不自然で見苦しくなるのであり、すっぱりと短髪にしてしまえば良い、と言う考えがお互い一致しているので、椅子に座って任せておけば、僕好みの髪型に仕上げてくれる。17年間の歳月のなせる業である。

家人は「坊主頭に業もへったくれもない」(妻)「ただのハゲ」(娘)と暴言を吐くが、それは違う。ハゲと言っても均一に禿げているわけではない。髪の毛の太さも均一ではない。細い毛が多い部分は透けて見えるし、太い所は本数が同じでも濃く見える。その辺を計算して、主に正面から見て均一な濃さになるようにカットしている。タダの坊主頭とは違うのである。

酒税法について前半で書いたので、今日は「理容師法」と「美容師法」について。前にも書いたかもしれないが、「酒税法」と同様面白いのでまた書く。いわゆる床屋さんが「理容師」で、パーマ屋さんが「美容師」である。どう違うかというと、「美容師」は「美」という言葉が入っているように、「美容師法」でも「髪を美しく整える」という文言がある。「理容師法」には「美しく」という文言は入っていない。

また、髪を整える方法も異なっていて、美容師が使用して良い道具に何と「鋏」は含まれない。つまり美容師さんは、髪をカットしてはいけないのである。剃刀ですいたり、結髪、パーマなどで頭髪を「美しく」整えるのがお仕事で、顔を剃ったり髪を切るのは法律違反。逆に床屋さんは「パーマ」をすることが出来ない。

現実はどうか? カリスマ美容師は、鋏でガシャガシャカットしているし、床屋でもパーマを掛けている。つまり、「酒税法」同様で有名無実の部分が多いのであるから、さっさと改定すれば良いのである。さもなくば、法律を遵守させるべきでしょう。法治国家なんだから。

ちなみに、美容の世界に「鋏」を持ち込んだのが、シャンプーの宣伝で知られるヴィダル・サスーンなのだそうだ。彼が鋏でガシャガシャとカットする髪型でモードの世界に新風をもたらし、そして日本でも講習会を行い日本の美容師界に広がっていったらしい。今、当たり前のように美容師さんが腰に革製の鋏ホルダーを付けているのも、ヴィダルのスタイルを真似たのだそうである。業界それぞれ、面白い話があるなー。

土曜日は、寝坊したので午前中の外出はやめてマルケを散歩に連れて行き、午後から家族で歯医者に行く。行きつけの歯医者なのだが、先生および歯科衛生士が一新していた。院長先生と受付嬢だけ変わらず。この病院は、可愛い女医さんと衛生士が多くてお気に入りだったのだが、今度のメンバーは・・・。今更、代えられないし。

小山さんで「来福 純米吟醸 愛山 ひやおろし」を買う。ベゴニア酵母の愛山で「来福」らしい柔らかな旨みのあるお酒なのだが、香りが控えめ。ベゴニア酵母は、カプロン酸エチル系ではなく、酢酸イソアミル系の香味成分を大量に生成するのだが、この酒はそうでもない。ひやおろしだから、落ち着いたのかもしれない。僕的には好みだから良いのだが、香りが好きな人には物足りないだろう。


水曜日、ブログで大吟醸サービスの告知があったので「おかげさん」に寄る。何が出るのかなーと思ったら「くどき上手 純米大吟醸 雄町」がグラスでサービスされた。ありがたいことだ。「戻り鰹の藁叩き」(背とハラス)、カマンベール焼きを肴に、「磯自慢 水響華」などを飲む。「奈良萬 瓶火入れ」のお燗は、やはり旨い。

京王百貨店で、お寿司と全国の美味いものを集めた催しをやっていて、京都「いづう」、銀座「久兵衛」の出展があった。「ふく鮨」(フグのお鮨)もあるので、買って帰ろうと思い寄り道したら、僕のお目当ては全て「売り切れ」、仕方がないので値引きされていた「トロ鯖押し鮨」「穴子押し鮨」「〆鯖の押し鮨」と「芥子レンコン」を買って帰った。久しぶりに「いづう」の鮨を食べたかったのに・・・。

明日は「稲刈り」なのだが、天気が崩れそう。何とか、もってくれー。

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