2005年9月後半

マルケ=犬と我々=人間の生活のリズムが合わなくて辛い。マルケは、早起きだ。大体午前4時くらいから活動を始める。我々は、6時くらいだから2時間の時差がある。我々が起きたらトイレに行き、食事をするように、マルケも起きたらトイレをしてお腹が空く。

なので、「トイレの後始末をしてくれ〜」「くちゃいよ〜」「ママ(こういう場合は何故かパパではなくママである)、お腹空いたよ〜」「ご飯まら〜」、と訴ったえたいのだが、いかんせん犬である。我々とは言語体系が違う。「くぅ〜ん、くぅ〜ん」と鳴いているのを、多分そうであろうと翻訳するしかない。

しかし、あくまでも翻訳というか推測だから間違えているかも知れない。ただ、遊んで欲しいだけかも知れない。しかも午前4時だよ、こちらだって眠い。平日なら仕事だってあるのに、犬に付き合って遊んで上げられる身分ではない・・・、と自分にエクスキューズをして耳に栓してほうっておく。

マルケ、ひたすら「くぅ〜ん」「くぅ〜ん」「くぅ〜ん」「くぅ〜ん」「くぅ〜ん」「くぅ〜ん」「くぅ〜ん」「くぅ〜ん」・・・。

根負けして、様子を見に行くとゲージの中でちょこんと座って、真ん丸い瞳でじっと見つめられる。そして、今日も眠い目をこすりながら満員電車に揺られていく。


Marche on the garden table

毎朝、同じことの繰り返し。違うのは、妻がやるか僕がやるかだけで、夫婦間のバトルに発展する。「犬が欲しい」「面倒見る」と言い張った娘は、予想通りすやすやと寝ている。で、大体妻がやることになる。そのため、マルケは妻に一番なついている。次に僕が面倒見ているから僕が2番。殆ど面倒らしき面倒を見ていない娘は、マルケから無視されている。犬は正直と言うか、意地悪く言えば畜生だから餌をもらえる人になつく。

娘はそんなこと分からないから、自分になつかないのが不満で、「マルケはママのとこばかり行く〜、私のこと嫌いなんだ〜」と言って泣く。そんな事で泣くな〜、と思うが、パパという生き物は泣いている娘に弱い性質を持っているので、普段は許さないラムネを買ってあげたりしてしまう。まだ、ラムネで済むところが可愛い。いずれは、ヴィ○ンとかグ○チとか可愛くないものをねだられるんだろうな。

やはり、パパは損だ。


三連休。普通の家庭ならば、家族でどこかに出かけるのだろうが、今月は連休中日に「多摩独酌会」があるので、妻・娘は不満たらたらである。独酌会幹事のS氏も同じよう。前日の土曜日が、次女の運動会だったそうで次女を始めとして女性陣(彼は奥様と娘が二人)が、疲れ果てていたので、「じゃ、明日はパパお酒の会に行くね」と独酌会前日に参加を決めたらしい。

僕も、妻と娘の冷ややかな視線を「相模灘」の法被の背に受け、恵比寿「酒亭 和」の長尾さんと待ち合わせ場所に急ぐ。駅前では、「おかげさん」チームの参加者が、改札口の所でたむろっている。今回、「おかげさん」チームは12名の参加である。先に会場に行く彼らを見送り、長尾さんを待っている間に、千野酒造所の千野麻里子杜氏らが、会場へと向かっていく。僕は、「相模灘」の法被を着ていたので、かなり目立った。少しは宣伝になったかな?

今回は、「長野の酒」特集、詳細はいつもの所にアップしました。

2次会は、小山さんの三階。喜八社長が取って来た「きのこ鍋」が、えらく美味しかった。今回も来ていた五十嵐君と小山商店の長男夫妻と車の話で盛り上がる。セルシオに乗っている五十嵐君、かなりのスピード狂であることが判明。ステージアで220`出したとか、平均速度は180`とか、遅い車(それでも140`は出ているよう)はパッシングしてどかす、レカロのシートを2つ持っている、峠仕様の車にも乗っていた・・・。

五十嵐君のイメージが、音を立てて崩れていく。そもそも、「独酌会」に鎌倉から車で来ることがおかしい。帰りは、間違いなく飲酒運転じゃんかー。

小山・長男も運転が好きらしい。彼も結構飛ばす。奥さんの実家がある福井まで、多摩からノンストップで4時間半で行くらしい。横では、奥さんから「スピード出しすぎ」「寝てない?」などと我が家の妻と同じようなことを言い続けられるようだ。それが、「かなり、むかつく」らしいが、仲が良いのは良いことだ。

独酌会の2次会は、お蔵さんもリラックスしているし、関係者しかいないという安心感からか、オフレコの話が飛び交うので面白い。僕は、小山ファミリーとよしない事をだべりながら楽しんでいる。妻・娘から文句を言われても、参加し続けるだろうなー。


三連休後の仕事始め、憂鬱だが仕方がない。頑張って3日働けば、また三連休。今年は、三連休が多い。休みになると、お金を使ってしまう。これも政府の景気対策なのでは、と思う。

経済問題と言えば、景気も回復基調にあるらしい。我が社を見る限りそんなことはないが・・・。この間まで、さかんに言われていたハイパー・インフレになった場合、不動産を持っている方が得なのだそうだ。というか、ローンを抱えている人の方が、助かるのだとか。例えば、100円が1万円になった場合、5000万円のローンが50億になる訳ではないのだとか。つまり、毎月の返済額も100倍になる訳ではないので、見かけ上の収入が増える分、ローン返済は楽になる。ただ、物価が上がるから生活は苦しくなるかも知れない。それでも、ローン返済が楽になるメリットの方が大きいと、我が社の経理のおじさんは言っていた。経済音痴の僕にはよー分からんかったが、そんなもんらしい。

今日は、「花酵母の会」。楽しんでこよう、その前にお仕事だー。


仕事を19時頃終えて「花酵母の会」に行く。18時30分から始まるが、僕の職場から徒歩3分の所が会場なので、1時間くらいは居られると思ったので行くことにした。しかも6000円のチケットが半額で買えたし、「来福」の藤村さんも参加するとの事なので行くしかないと思った。詳細は、いつもの所にレポートをアップしたので、見てね。ただ、デジカメを忘れたので写真なしです。

金曜日、アサヒヤさんに寄って帰る。我が家のデイリーワインが無くなったので補充する。カーサ・デ・ラ・エルミータのシラーと、ディエゴ・デ・アルマグロのグラン・レゼルバ1997年を各ダースずつ宅配便で送ってもらい、手持ちでコント・スナールの「NVブルゴーニュ・ルージュ ヴィエーュ・ヴィーニュ」を購入。スナールのブルゴーニュは、グラン・クリュとプルミエ・クリュのヴィンテージ違いのブレンドのためNV(ノン・ヴィンテージ)でリリースされたもの。グラン・クリュが30%含まれているとのことで、熟成した味わいが楽しめた。2580円の価格を超えたブルゴーニュだった。

阿出川さんとは、楠田ワインの話をする。僕が、2003年のヴィンテージは高いと言ったら、阿出川さんは不満だったようで「デュガのジュブレ・シャンベルタンよりも良くて、デュガよりも安い」「日本人で、ニュージーランドのピノだから高いと思われるかもしれないが、かなり飲み込んでいる人がブラインドで飲んでアンリ・ジャイエに匹敵すると言っていた」等々と熱く語っていた。

僕は、「価格vs価値」で「高い」と言った訳ではなく、単に絶対値として「8570円」は高いと言っただけなのだが、誤解されたようだ。ワインに一万円近いお金を投入できるほど僕はリッチではない。また、その価格を出さなくても十二分に満足出来るワインがあるのだから、飲む理由が積極的に見出せないだけのことで、楠田ワインの魅力は理解しているし、同朋として応援もしたいと思っている。また、初リリースの2002年は、セラーで寝ている。

ただ、僕のワイン観と阿出川さんのそれが異なっているだけのことで、特にここ数年はニュージーランドに関しては顕著になっている。毎年、収穫のお手伝いに行き、思い入れもあるだろうし、楠田さんと近い所にいるから内情も知っているのが、その理由だと思う。ちなみに楠田さんのワインは2004年で1年間お休みして2006年から再開される。結局、2005年はブドウが手に入らなかったようだ。

三連休初日、久しぶりに「いこいの湯」に行く。気もち良かったら〜。


妻がスーパーで刺身用のスルメ烏賊を買ってきた。捌いたら、肝(わた)がぐずぐずだったので、塩辛にした。やはり、スーパーの烏賊は刺身用とは言っても鮮度が落ちる。肝だけを塩に着けて凍らせた肝ルイベを作るには、市場の烏賊でないと駄目なようだ。

妻と娘がマルケを近所周りに散歩させたよう。まだ、ワクチン接種が終わっていないから、外に出すのは控えるべきなのだが、イタリアン・グレーハウンドは狩猟犬だから、運動量が必要なので仕方ないか。家の中でも走っている姿は、惚れ惚れするほど格好良い。ドッグ・ランに連れて行くのが、楽しみだ。


あまりにもマルケが暴れるので、夜のお散歩に行った。我が家は玄関が中二階にあるため、玄関から道路に降りるまで階段になっている。先日もバカ娘がふざけていて転げ落ちて、頭に大きなタンコブをこさえて大慌てで救急病院に担ぎ込んだことがあった。

マルケも階段が恐いようで、まだ自力では降りられない。でも、抱っこして降ろしてやるといきなり走り始める。こっちは走る気など端からないから、リードを引っ張って引き止める。でも、少しは付き合って走ったりしながら15分ほど近所を歩いた。途中、若いカップルの女の子から「小さ〜い、可愛い〜い」など注目されるのが、内心けっこう嬉しかったりする。

だが、怪しげなリーマンのお兄さんから、

「それは、犬ですか?」

と真顔で聞かれたのには、戸惑った。マルケは、どこからどう見ても

「犬」

である。犬以外には見えないと思うのだが・・・。

「小さいですね〜」と、男から言われても嬉しくはない。ま〜、かなり注目される犬種であることは理解できた。僕も、イタグレが歩いているのを見たときは、「格好いいなー」、と羨望の眼差しで見ていたから、大方の反応は理解できる。でも、「犬ですか?」と言うのは、「想定の範囲外」だった。世の中、いろんな人がいるなー。


9月の最終日、「おかげさん」に行く。お勧めの鰹から食べることにする。僕は、静岡の海に近い場所の生まれである。地元の御前崎港では、初鰹も戻り鰹も揚がる。ガキの頃から市場で丸のままの鰹を買って来て、家で捌いて食べてきた。そんじょ、そこらの鰹では満足できない。本当に美味い鮮度の良い鰹なら、僕は塩と葱だけで叩く。高知の漁師の親父さんが普段食べている、鰹の旨みを味わい尽くす食べ方だ。

だが、築地で揚がる上物の戻り鰹は、どうしても脂臭ささが気になるので、薬味を利かせた「たたき」が、一番美味しく食べる方法だと思う(初鰹は芥子酢醤油で頂く)。「戻り鰹のたたき」には、高知の酒「亀泉 純吟」。きれいな酸が、戻り鰹の脂を切ってくれる。実に良く合う。

次は、お燗。おでんを肴に「貴 特別純米 ひやおろし」。「貴」の永山さんとは「独酌会」でも「おかげさん」でもお会いしているので、人柄や酒造りの真摯な姿勢に共感している。この酒も、米を生かした良い造りだと思うが、今一つ柔らかさがない。

この時期、「米」の旨みをじっくりと堪能する酒が無性に飲みたくなる。で、「奥播磨 山廃 純米吟醸」を燗で頂く。つまみに、わがままを言って「秋刀魚の肝の塩辛」。本当は刺身に付けるものなのだが、単体でもらった。山廃だけに、「酸」が強く濃醇なお酒。最近の旨みが乗りつつも切れの良い酒に慣れている人は、「くどい」と感じるかも知れない。だが、「山田錦」を知り尽くした下村さんが醸す「奥播磨」は、この季節ゆっくりと飲むには最適だ。

「奥播磨」の次に飲む酒は悩む。性格の違う「十四代」辺りにしようか、どうしようか迷った挙句、華ちゃんの「田从」を燗した。こちらは、「奥播磨」ほど濃醇ではなくすっと切れる酒。燗にして旨い酒だ。

後ろのテーブルでは団体さんが、ずーと焼酎をロックで飲んでいた。まだ、焼酎ブームが続いているのか、或いは根付いたのだろうか。出来れば、「芋」はロックだけでなく「割り水燗」や「お湯割り」も飲んで欲しい。他人様の飲み方をとやかく言う気はないが、判で押したように「芋」も「麦」も「米」も「黒糖」もロックじゃ、夏場はともかく、今の時期ではもったいないなー、と思う。まあ、余計な事なのだが。

そう思っていたら、ご新規さんが「富久長と琵琶のさざなみ」と来た。なんとなく嬉しかった。

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