2005年3月後半

もう、3月も半ばだ。去年も書いた気がするが、「1月行って、2月は逃げて、3月去る」という言葉を実感する。毎朝、寒いのだが日中は暖かくなった。それに連れて「杉花粉」も大量に舞っているようで、通勤途上でマスクをしている人が目立つ。最近のはやりは紙製の立体型のようで、ピッタリと隙間なく密着するのが良いようだ。見ている方としては、なんか変なんだが・・・。

お取引さんと来週半ばに飲み会をする事になった。先方の希望で「焼酎」が良いというので、僕も行った事はないのだが渋谷の「たもいやんせ」を予約した。ネットから予約して、備考欄に「できれば禁煙席希望、確認の電話は19時過ぎ」と書いたのに5時過ぎに携帯に電話をしてきた。

勤務時間なので出るわけにはいかない。だから19時以降としているのに、無視された。ネットの評価で「サービスが悪い」と評価する人が何人か居たのだが、確かに「悪い」ようだ。ちょっと不安。また、オメデタの女性が居るので「禁煙席」を希望したのだが、「禁煙席」そのものがないとの事。それは仕方ないのだが、問題なのは、予約の確認の時に「日時、人数、連絡先」を一方的に確認しただけで電話を切ろうとした事。

こちらから「禁煙席」の事を持ち出すまで、向こうから何も言ってこなかった。本来なら、まず「禁煙席をご用意していないのですが、なるべく煙草の煙が来ないお席をご用意しますので、それでも宜しいでしょうか」と聞くべきだろう。かなり、不安だ。今のうちにキャンセルして別の店にした方が良いかなー。でも、料理は美味しそうだし「焼酎」も宮崎の良いものが多いらしい。一応は、煙草の被害が少なそうな席を確保してくれると言うので、その言葉を信じよう。でも、不安だ・・・。


久し振りにバイトに行くと、大島在住というかセカンド・ハウスがあるカメラマンの方が居て、島生活について話を聞く。正直、羨ましいなーと思う。できる事なら、僕も小笠原とか奄美の島で生活がしてみたい。黒糖焼酎を片手に奄美の海を眺めながら一日を過ごす。夢だなー。イタリアかスペインの葡萄畑を、ワイン片手に眺めて過ごすと言うのも良いなー。

最終の準特急で帰宅。シャワーを浴びて、エビスの超熟(超長期熟成)を飲む。これは、期間限定なのだろうか? 通年で出して欲しい。これなら、欧州のエールやピルスナーと十分肩を並べられる。最近のヒットである。お勧め。

「独酌会」が近づいた。数日前、帰宅途中に最寄駅で「独酌会」を主宰するI氏とバッタリ出会った。「また一蔵増えちゃったよ」とぼやいていたが、満更でもない様子だった。十五蔵来られると言う事である。昨年3月の十四蔵を更新して、最多参加蔵数である。こりゃ、試飲するのも大変だー。

「佐久の花」「飛露喜」「天青」「奈良萬」「屋守」「南部美人」と言ったレギュラー蔵(?)は、後回しにして、初めてお会いする「豊盃」蔵や「貴」蔵を集中して攻めないと時間がないかも知れない。他にも「鯨波」蔵、T氏お気に入りの「月の井」蔵、「天明」蔵、「天寶一」蔵、「陸奥八仙」蔵、「結人」蔵、焼酎が旨い「山喜」蔵が参加するから、時間が足りないぞー。

よっちゃんが、今回は価格帯別にゾーンを分けようかなー、とこの間言っていたので、そうなると皆さん「高いお酒」から試飲するだろうから、僕は安い方からゆっくり行こうと思う。美味い酒は、値段じゃ決まらない、と大見得を切りたいが、本音は「高い酒は毎日飲めない」から値ごろ感のある良酒を見つけたいのである。それが出来るのが、「独酌会」の良い所なんだなー。楽しみだー。


録画していた「どっちの料理ショー」を見る。「メンチカツ」VS「オムレツ」。僕は、オムレツが好きだ。メンチも好きなのだが、オムレツの方が好み。だから、第一印象は「オムレツ」だった。

だが、特選素材の「卵」を見て、「こんな卵なら、よう食べんわー」とがっかりした。番組では、黄身の濃い赤色を絶賛していたが、あれでは「黄身」ではないなー。「赤身」だ。僕には、毒々しいアーティフィシャルな色に思えて、気持ち悪かった。案の定、飼料にパプリカが入っている。パプリカを入れると、黄身が赤くなるんだよなー。しかも、鶏舎はブロイラーと同じで、強制的に卵を取る方式。我が家で買っている卵も似たシステムなので、ブロイラー方式が一概に悪いと言う事ではないのだろうが、やはり適度に運動させてお日様を浴びた鶏の卵の方が美味しいような気がする。

で、結果は「メンチカツ」の勝ち。この「メンチカツ」が特別に良いとは思えなかったが、あの「卵」は食べたくないからメンチを選ばざるを得なかった。いまいち、」面白くなかった。


小山に行く。次男もうすぐ嫁が、「ろかせず」持っていきました?、と言うので「やっと入ったんだ、頂戴、頂戴、頂戴〜〜〜」とお願いして頂く。小山に入った内の最後の一本らしい。1年越しでようやく手に入った。嬉しい。

明日の「独酌会」に備えて「飛露喜 特別純米 生詰め」も買う。今年の「飛露喜」は期待大である。明日が楽しみ。会計をしようとしたら、長男嫁が「良かったらどうぞ」と酒粕を渡された。ちょうど今、着いたばかりの「佐久の花」の酒粕なのだが、ふわふわしている。「まだ発酵していてお酒もたっぷり含んでいるので、気をつけて下さい」と、言われる。1年に一回だけ、この時期に届けられる酒粕で、常連客にだけ配られる。ようやく、僕も頂けるようになったかー、って言うか単にタイミングが良かっただけなのだが・・・。

さて、「ろかせず」、美味いわ。最高だー。「佐久の花」の酒粕は、「佐久の花 直汲み」が家に残っていたので、混ぜて「濁り酒」にしてみたら、これが、また美味い。ほんのりとした甘味が、旨味を膨らませる。今日は、良い日だ。幸せだなー。


「独酌会」に行く。今年初めての「独酌会」で、十五蔵参加、人数も100人近く各テーブルに並べられた50種類をブラインドで利いていく。利き酒で忙しく、あまり話が出来ない。「南部美人」蔵の久慈君と「火入れ」について話をする。勉強になった。

2次会にもお邪魔した。小山さんの3階、いつもの場所。「山喜」蔵、「陸奥八仙」蔵、「豊盃」蔵、「貴」蔵さんなどと、お話をする。翌日が休みだと時間を気にしないで飲めるから楽だ。それでも、途中で帰ろうと思ったら喜八社長から「近いんだからまだ良いじゃない」と引きとめられて、結局八時過ぎまでお邪魔していた。

休日、また「いこいの湯」に行く。天気は良いが、風が強く冷たい。昨晩、冷えたためか肩こりがひどく、温めれば良いかなーと思ったので、岩盤浴もした。岩盤浴は予約制なので、それまでの間はサウナに入り電気風呂に入り露天風呂に入った。サウナでかなり汗をかいたが、岩盤浴では汗が吹き出て骨からあったまる。遠赤外線恐るべし。

1時過ぎに家に帰り、昨日卵屋で買った「コーチン薄皮」でフィットチーネのカルボナーラ。昨日は17個で400円だったから、お買い得感がある。1個100円以上するブランド卵よりも、こっちの方が良い。この卵で作るカルボナーラは、やはり美味しい。

「独酌会」のレポートを数時間掛けて書いた。しかし、ここで信じられないアクシデントが起こった。出品酒のファイルを保存する時に何故かレポートのファイルと同じ名前になっていしまい、それに気がつかず保存した為にレポートのファイルが上書きされて消えてしまった。自分に腹立たしくて、かなり落ち込んだ。直ぐに書きなおす気力などなかったが、今日作らないとやる時がなくなると思い書きなおして何とかアップした。

朝から肩凝りがひどかったし、妻が僕のお気に入りのチューリップ型グラスを割るし、ファイルは消すしで散々であったが、まあ良いとするか。明日から仕事だ。3連休もあっと言う間だったなー。


昨日は、お取引さん(男1人、女性2人)と、渋谷と言うか神泉にある宮崎焼酎(鹿児島や黒糖もあるが)と宮崎料理の店「たもいやんせ」でお食事。予約時には不安があったが、サービスも悪くなく久し振りに「当たり」であった。宮崎出身のオーナーのため、宮崎の焼酎だけにしたいらしいが、東京では鹿児島の焼酎に人気があるので、置かざるを得ないらしい。

焼酎は、「割り水」燗から始める。宮崎の「松の露」を焼酎6:水5(奇しくも我が家の割合と同じ)で割り、1週間寝かしたものを鳩ジョカで燗している。300mlで700円。「割り水」燗は、するすると入って行き、芋の風味がほのかに残る。ダレ止めの酒だー。お酒が飲めないという女性も「これなら飲める」と、喜んでいた。次に、「白麹 萬年」をお湯割り。これは、酒豪の女性が気に言ったよう。しっかりとした「芋」だ。

肴は、この店の定番(らしい)で「鰹たたき日南風」(800円)、「宮崎地鶏の刺し盛り」(レバー、腿のたたき、砂ずり:1500円)、「黒豚の海塩焼き」(1100円)、「飫肥天」(600円)を注文。「鰹」は、たまねぎが良い味を出していて良い。「刺し盛り」は、一番期待していただけに残念だったが、レバの臭みが気になった。「黒豚」は、30分かけて備長炭で焼いた逸品で、文句なく旨い。スペアリブを「四等分して切って」とお願いしたら、直ぐにやってくれた。サービスも悪くないじゃん。これだから、ネットの書き込みは信用できない。

焼酎は次に「八重桜」のお湯割り。これも、旨い。「萬年」よりも「芋」っぽさが強いが、すっきりした切れ味がある。うーん、宮崎焼酎旨いぞー。次に「松露」のお湯割り。これは、我が家にある出品酒ではないレギュラーの松露だが、お湯で割っても全く崩れない。良い焼酎だ。続いて、お店のお兄ちゃんに「お湯割りでお勧め」と言うと、「松の露」の黒麹仕込み。「割り水」燗よりも、味が強い。麹の差だろうか。ここから、「割り水」燗に戻り、3回お代わりした。

肴に「もも たたき」(780円)、「つくね」(700円)、「たもいやんせ サラダ」(550円)、「たけのこと蕨のサラダ」(?)、「黒豚 海塩焼き」をお代わり。「もも」は、山葵の風味が旨味を増していた。「つくね」は、ほっこりとして滋味豊か。女性陣が半分なのでサラダが2種類になったが、ゴーヤがしゃきしゃきして舌休めに良い。デザートに「日向みかんのシャーベット」と「胡麻プリン」。かなり飲んで食べたが〆て1万8千円弱。ひとり5000円いかなかった。人気が出るはずである。

今日は、宮崎焼酎と宮崎の料理をメインに楽しんだが、「割り水」燗はダラダラと飲むのが合っているし、肴も焼酎にあう。価格もリーズナブルだし、サービスも雰囲気も良い。板敷きの席が少し辛かったが、良い店だなーと思った。お取引さんも楽しんでいただけたようで良かった。また、今度は妻と行こうかな。

今日は、「八幡 ろかせず」をロックで。鹿児島の「芋」も旨いや。幸せや。


昨日、NTVの番組でもう一枚の「モナ・リザ」を特集していた。ルーブルにある「ラ・ジョコンダ」(一般的には「モナ・リザ」)とは別に、ダ・ヴィンチの書いたもう一枚の「モナ・リザ」があると言う話は、美術好きには常識というか語り古された話で今更新味はないが、NTVさんがスイスでその「もう一枚のモナ・リザ」を発見した、と言うので見た。確かに「ラファエロの円柱」のあるルーブルよりは「若い婦人」であった。

そもそも、もう一枚の「モナ・リザ」の存在は、ダラゴン枢機卿の手記による。「モナ・リザ」と呼ばれる絵画は、フィレンツェの豪商ジョコンダ家から嫁のエリザベートの肖像画を依頼されたものとされている。ルーブルの「モナ・リザ」が正式には「ラ・ジョコンダ」と呼ばれるのは、これが定説のためである。その肖像画を何故か依頼主に渡さずにダ・ヴィンチが持ち続け、晩年フランソワ一世の庇護の下に死んだ為にルーブルに保存されているとされている。

1517年にフランソワ一世の庇護下にあったダ・ヴィンチをダラゴン枢機卿が訪問している。その時に見た絵画を手記で、「洗礼者ヨハネ」「アンナと聖母子」、そして「フィレンツェのある貴婦人」と記している。前二者は現在ルーブルにある。そして「フィレンツェのある貴婦人」が、現在ルーブルにある「モナ・リザ」とされている。ダ・ヴィンチが死ぬまで手元に残したのが、この「フィレンツェのある貴婦人」で、それが「モナ・リザ」(「ラ・ジョンダ」)として認知されている。

しかし、ダ・ヴィンチ自身はこの「フィレンツェのある貴婦人」が、「ラ・ジョコンダ」であるとは一切記していない。ダ・ヴィンチは、記録魔でもあり細かいことも日記に記している。もしも、ルーブルにある「モナ・リザ」がジョコンダ家のエリザベートであれば、何らかの記述があって然るべきだ、と研究者は考える。

そこで、ルーブルにある「モナ・リザ」(「フィレンツェのある貴婦人」)はエリザベートではなく、メディチ家の大公の愛人を描いたものである、と言う仮説が生まれた。確かに、エリザベートはルーブルにある「モナ・リザ」よりは若かったはずで、ルーブルの「モナ・リザ」は“大公の愛人”のほうが年齢的に合っているのかもしれない。また、ダ・ヴィンチを崇拝していたラファエロが、「ラ・ジョンダ」を模写したとされる素描(デッサン)がルーブルに残されている。そこでは、婦人の背後に円柱が描かれている。ルーブルの「モナ・リザ」には円柱が無い。これも、「ラ・ジョコンダ」とルーブルの「モナ・リザ」が別物であることの一つの傍証になっている。

この辺は、僕のような素人には分からない。なので、テレビを見た印象だけで書くのだがNYVが“発見”した「モナ・リザ」は、ラファエロが模写したものだと思う。素描があるのであれば、模写があってもおかしくはない。あの眼の描き方はラファエロだと思うのだが、どうだろうか。

この辺までは、良かったのだが。番組は更に進んでルーブルの「モナ・リザ」が実は「マグダラのマリア」であるとしていた。これは、どうかなー。ダ・ヴィンチが、「マグダラのマリア」を信奉していた秘密結社「シオン会」のメンバーであったと言う仮説の下に、そのように類推していたのだが、僕にはこじつけ以外の何物でもなかった。

NTVでは、今回見つけた絵画こそが「ラ・ジョコンダ」であり、ルーブルのものは「マグダラのマリア」である、としたいようだ。で、ルーブルのものが「マグダラのマリア」である根拠として、以下の3点を挙げていた。

1)当事の貴婦人の肖像画には宝飾品が不可欠だが、ルーブルのそれには宝飾品が全くない。

2)ルーブルの「モナ・リザ」の慈愛に満ちた微笑は、当事の宗教絵画の約束事で、肖像画には不似合い。

3)マグダラのマリアを信奉したシオン会に属したダ・ヴィンチが描いた宗教絵画であれば、これはマリアの肖像画である。

しかし、番組で「ラ・ジョコンダ」とされた絵画は、年齢が若いだけでルーブルのそれと同じであった。宝飾品もないし、慈愛に満ちた微笑もそのままである。つまり、番組が貴婦人の肖像画として不似合いとした特徴を備えているのである。これは、自家撞着でしょう。牽強付会と言っても良い。

もう一つの「モナ・リザ」は、とても魅力的なモチーフだ。でも、ルーブルの「モナ・リザ」は、間違いなく人類の至宝である。今でも、ルーブルで見た「モナ・リザ」は、僕の網膜に焼き付いている。それ以上、何を求めるのか。「モナ・リザ」は「モナ・リザ」でしかない。仮に「ラ・ジョコンダ」が別にあっても、ルーブルの「モナ・リザ」の価値は全く損なわれない、と僕は思う。

 

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