2005年1月前半
新年あけましておめでとうございます。
「災」の年が明けて、平成17年を迎えた。「災」の年の締めくくりの積雪は、都心では21年振りとのこと。大雪で転倒事故や交通事故が相次ぎ、東京消防庁管内にある221台の救急車が出払ったというから、都内の雪に対する脆弱さを表している。お恥ずかしい話だが、我が家の車にはチェーンを積んでいない。幸い、雪の降る前に帰宅していたから何事もなかったが、途中で降られていたらJAFのお世話になるのならまだしも、事故を起こしていたかも知れない。
「災」の年をを締めくくるのにふさわしい大晦日と言う人もいるだろうし、「真っ白」な雪で災いを清めたと見る人もいるだろう。「雪」と書いて「そそぐ」とも読む。「禊ぎ」と同じような意味で、「雪」の白さからの連想だろうが「災」の穢れを雪いだ天の配剤だと僕も思いたい。新年なのだから、今年一年が恵み多き良い年であるように思いたいのは、人情というものだろう。
娘に着物を着せて、妻の実家に新年の挨拶に行く。爺ババは、孫の着物姿に喜んでいた。お昼は、義母が近所の三越で買ったお重。洋風のお重と和食のお重の二段重ねで、1万8千円もする。これでも、安い方なのだそうでびっくり。我が家では、とても買えない。中身は、キャビア、ローストビーフ、テリーヌなどなど。豪華だなー、と思いながら僕一人でバクバク食べていた。
新年なので、「十四代 本丸」の新酒を持っていって義父と二人でしたたか飲んだ。僕も飲みすぎたが、義父も結構酔っていた。弱くなったなー、と少し心配。「十四代」、口開けの時は今一つだったけど、今日は落ち着いていて味も乗っていた。やはり、旨い。夕食用に義母が買っていたすき焼き用の「和牛」を1パック頂いて帰宅した。
酔っていたので、ソファで転寝をした。飲んで食べてばかりの元日だ。今年も、飲むぞー。
2日は、例年通り高幡不動に初詣。過去3年は、「前厄」「本厄」「後厄」の厄除けの護摩供養をした。その甲斐あって何事もなく済んだので、お礼参りも兼ねて行った。と言っても、お賽銭を投げただけ。甘酒とたこ焼きを食べて、お昼時だったので「三崎港」に行って、お鮨を食べる。娘は、「中トロ」「鮪」「シャコ」をお代わりして、ばくばくと食べる。我が娘ながら、見事な食べっぷりである。将来が案じられる。
夜は、昨日義母に貰った「和牛」ですき焼き。普段、我が家で買うオージー・ビーフとは違うなー、値段が倍以上するから当然か。お酒は、「奈良萬 おりがらみ」。小山限定品とのことで、「おかげさん」でも好評だったようだが、確かに良い。口開けは、麹香が気になるが、味が乗っている。今年も「奈良萬」蔵は注目だ。
3日、妻の友人・陽子ちゃんがイタリアから旦那・ロッコと帰国しているので、ランチをすることにした。陽子ちゃんの実家は辻堂なので、湘南辺りでお店探し。ロッコが和食ダメ・中華ダメの人なので、アスクユーで検索して一番人気のイタリアンに電話したが、正月は休んでいる。で、洋食なら大丈夫であろうと思い、茅ヶ崎で人気ナンバーワンのフレンチ「サンカンテ アン」に電話したら、営業していたので予約して行く。
去年開店したばかりの新しいお店だが、既に地元では評判のお店らしい。茅ヶ崎駅で、ロッコ夫妻と待ち合わせ。2年前にモンテスカリオーゾで会って以来だが、ロッコ少し太ったか。予約時に「歩くと20分くらい掛かるので、南口からコミュニティ・バスに乗り、15番の停留所で降りる」ように言われたが、食前の運動を兼ねて歩いていく。
本当に20分くらい歩いた。こんなところにフレンチのレストランがあるのであろうかという不安な思いに捕らわれながらも、地図を頼りに歩き、ようやく目印の魚市場の角を曲がると、普通の住宅街の一角に、落ち着いたオレンジ色の外観が目に付く。イタリアの田舎町では、普通の住宅街の一角に素敵なレストランがあったりするのだが、そんな雰囲気を漂わせたお店で期待感が増した。
表通りと、店内の間にテラス席が設けられていて、夏場はここでランチしたら気持ち良さそう。店内は、オレンジを基調にした落ち着いた設え。お正月のためアラカルトは注文できなくてコースのみ。ランチコースは2800円。ディナー用の4800円のコースも可能だと言うことだったが、初めてのお店ということもあり、アスクユーのレビューで量が多いと書いてあったので2800円のコースにした。その他に、シェフのお任せ6500円のコースもあった。
まずは乾杯だな、と思い、飲み物のリストを見るとアサヒヤさんで試飲したクレマン・ド・ブルゴーニュがあったのでグラスで注文して、乾杯する。2800円のコースは、前菜が「牡蠣、帆立、蛤のグラタン ガラムマサラ風味」「吉田さんが育てた湘南地野菜のポトフ」「オマール海老のクネル」から選べる。僕とロッコは「クネル」、妻、娘、陽子ちゃんは「ポトフ」。娘にも一人前をオーダーした。パンと一緒に「サーモンのリエット」が大振りのココットに盛られて出てきたので、パンにたっぷりと乗せて食べる。なかなか、美味しい。これなら、料理も期待できる。前菜が出るまでゆっくりとクレマンとリエットを楽しむ。これだけでも、軽いランチとして成立するなー。
「クネル」のソースは、「白ワイン、海老の殻でとった出汁、数種類のハーブ」。しっかりと味付けされたソースの味わいが深い。やはり、フレンチは「ソースが命」である。「ポトフ」は、野菜の味がしっかりしているが、スープの味付けが甘くて野菜に負けているのが、残念。
メインは、肉と魚から選べる。肉は「ブルターニュ産鴨肉赤ワインソース煮込み」、魚は「真鯛のポワレ」。僕と妻とロッコが肉で、娘と陽子ちゃんが魚。鴨は、古典的フレンチらしい一皿。良く煮込まれた鴨肉は、フォークでつつくだけで、骨からはらりと外れる。腿肉の繊維はしっかりしていて、それでいて柔かく煮込まれている。赤ワインソースも濃厚で鴨の強さを受け止めている。ワインは、鴨だからボルドーにした。サンテステフの「Ch. Phelan Segur'94」。ブルジョワ級のワインだが、下手な格付けワインよりもお値打ちワインだと僕は思う。最高のヴィンテージではないが、十分熟成していてまだ力もあり、今が飲み頃。このようなワインが、ボトルで6800円なのだから嬉しい。
デザートは、「パイナップル」「カシス」「バニラ」3種類のソルベ、苺のタルト、チョコレートケーキの盛り合わせ。これに、コーヒーか紅茶がつく。僕はエスプレッソにした。料理のヴォリュームはレビュー通りで、大食漢のロッコも満腹のご様子。娘も、デザートは食べきれずに残していた。僕も、満足した。立地条件もあるのだろうが、このランチが2800円だったら、行く価値はある。地元民が羨ましい。
2時間以上かけてランチを楽しみ、帰宅。録画していた、母校・藤枝東vs国見戦を見る。前半は、国見ペースで後半は藤枝らしさが出たが「0対0」でPK戦になり、結局負けた。残念だ。再三の得点チャンスを生かせなかったのが悔やまれるが、国見との力差は無い。ただ、PK戦は国見の方が落ち着いていた。それにしても、三回戦で当たるカードではない。準決勝か決勝で戦わせたかった。残念だ。
陽子ちゃんのお土産の「プロシュート クルド」をつまみながら、ビールを飲んで寝た。
仕事始め。憂鬱。何もしないうちに正月休みが終わった。疲れたなー。
実家が送ってきた、太刀魚とキンメ鯛味噌付けを焼く。お酒は、「天青 風露 朝しぼり」。ガスがすっかり抜けている。フレッシュ感はなくなったが、酒本来の旨味がじわっーと味わえる。「天青」さん、良いお酒を造るようになった。雑味が無く、お米由来の旨味を溶かし込んだ感じで、好みの酒。この原酒を火入れして一夏越した「秋上がり」の酒が楽しみ。
ボスが、また訳の分からない事を言い出した。これまでも、色々あったが今回のは、ただ呆れるばかり。年末にお歳暮で頂きものをしたが、その中に入手困難な芋焼酎「森○蔵」が2本あった。お取引先の鮨屋で隣り合った某スポーツ・キャスターが、その焼酎のお蔵さんの息子と知り合いだったらしい。鮨屋での会話(ボスの話から推定)。
ボス:大将、「森○蔵」も手に入らないようになったねー。
スポーツ・キャスター:「僕、蔵元と知り合いで毎月一本送ってもらっているので、進呈しますよ」
ボス:「本当ですか、お願いしますよ」
と言うような、やり取りがあったらしい。
で、数日後にお歳暮で鮨屋の大将と件のキャスターから、それぞれ一本ずつ送られてきた。
ボスが、「森○蔵」ってネットで五万円位で取引されてるんだろ、お前出品しとけ、と業務命令? が僕に下された。
「頂いたものを、売るのはどうかと思いますが・・・」と言うと、ボス「だから、お前はバカなんだ。どうせ飲まないんだから、欲しい奴に売った方が良いじゃないか。皆もそう思うだろう」、と他の社員に賛同を強制する。
誰一人、賛同はしなかったので、黙って社長室に戻ったが不機嫌そうな様子。納得していないのは、明らかで、また詰まらないことで言い掛かりをつけられんだろうなー、と思った。
思ったとおり、ボスが帰り際に「じゃ、これよろしくな」と言うので、「何のことです?」、「バカ、森○蔵だよ。出品しとけ」、「出来ません」、「何で? やりたくないと言うことか?」とヤ○ザのようないつもの形相で睨んで来るので、「ネットに出すには、登録しないといけませんから」と、適当にごまかしたら、IT関係に疎いボスは「そうか」と言って、不機嫌そうに帰っていった。
まったく、バカじゃないのと呆れかえった。こんな人間がいるから、定価2千数百円の焼酎が、数万円で売り買いされるようになる。しかも、自分が欲しいと言ったも同然の状況で、赤の他人の好意で頂いたものを、普通売るか? 人の道を踏み外した蛮行だとしか、僕には思えないのだか、我がボスには「要らないんだから、お金にして当然」と言う事らしい。僕とは、価値観が余りにも違いすぎる。そろそろ本気で「オー人事」に電話すべきか、と考えた。まったく、上司は選べないなー。
久し振りに「おかげさん」に行く。座敷は満席、カウンターは三席空いていてが、二席は予約席。要するに、最後の一席に座れた。突き出しに「烏賊とオクラ」の和え物。トンブリが乗せてある。まず「来福 純米」を飲む。僕の好きな五百万石で醸した酒で、五百万石の良さを再確認。「奈良萬 純米」を燗にする。安心して飲めるお酒。
ヤリ烏賊と寒サバを、少しずつ刺身にした。寒サバは豊後水道の首折れで、脂がもの凄く乗っている。ハラミの所など、寒鰤のよう。スルメ烏賊の肝和えも少し貰う。それと、いつもの根付きの鯵の「なめろう」。今日の「なめろう」は、少々味噌の量が多くて、しょっぱかったのが残念。
酒肴に合わせて、神ちゃんが買い占めた「奥播磨 山廃純米 14BY」、「鳳凰美田 純米吟醸」(これは燗にした)を飲んでいたら、之吟さんが「奈良萬 爆発」を届けに来た。大きな声では言えない「特別」なお酒で、発泡性が強いので栓を抜くのに注意を要するお酒。今日は、すんなりと抜けたので口開けを頂く。旨い。ついついお代わりをしてしまった。
かなり飲んだなー。相当酔って帰宅した。
いつもの天然温泉に家族揃って行く。天気は良いが、風が冷たい。こういう日は露天風呂である。露天の場合「頭寒足熱」になるので、のぼせることなく長い時間つかっていられる。雪なんか降ればもっと良い。昨年末の大雪の日は狙い目だったが、往復の道路が怖いので行かなかった。
「寝転び湯」で30分くらい、青空が抜けるようで気持ち良い。サウナでたっぷりと汗をかき、電気風呂で神経痛のマッサージ。けっこう効く。安あがりのレジャーを楽しんだ。
夕方、小山に行く。生酒は、何本か家にあるので、燗向きのお酒を選び、「山形正宗 お燗純米」にした。播州産「夢錦」という余り聞いたことのない酒米だが、50%精米という大吟醸格の精米歩合。冷やで飲んでも、すっきりとした旨口で良い。燗にするとボディが豊かになる。「山形正宗」蔵は、期待大だ。
さりげなく「銀滴」が1本置いてあったが、芋焼酎目当ての人達はスルーしていた。店内をぐるりと二回りしても残っていたので、僕が買ってきた。4対6くらいで燗した。割り水しても、芋の香りが豊か。美味しい焼酎だー。
ついつい更新をサボりがちになってしまう。反省。
今日は会社の新年会(6人)。僕は、こういう会社の行事が元々余り好きではない。まして、同僚はまだしも、取引先の接待でもないのにボスと飲むなど耐えられない。
会場は、お取引先の居酒屋。ごく普通の居酒屋で、値段の割には普通に美味しいものを出すが、取りたてて物凄く旨い訳ではない。また、海鮮系がメインの居酒屋なので、うちが扱っているワインと合うわけが無い。予約したためか、凝った突き出しの盛り合わせを用意してくれていたが、「海鼠腸(このわた)」でワインは飲みたくないなー。「蟹味噌」「生牡蠣」「河豚空揚げ」「湯葉刺し」「牛筋煮込み」「馬刺し」「特製餃子」「鱈白子」「肉じゃが」などを2人前から3人前を注文して食べる。
ワインも4本開けたが、殆どをボスが飲んだので、彼は相当酔っていた。いつも「お前は酒に飲まれるから、注意しろ」と僕に言っている本人が「酒に飲まれて」いて呆れかえる。とにかくご機嫌で、相変わらず独演会状態で好き放題しゃべりまくっていた。相当ストレスが溜まっているんだなー、と哀れに思えたのでおとなしく聞いていた。
元々、社員と飲みに行くのは好きじゃないのに、取引先の会場で合わない肴でボスから「バカ」呼ばわりされながら飲むワインが美味しいわけがない。本当に詰まらなかった。ただ、48000円の会計で一人3000円の会費だったので良しとしよう。ボスをご接待したと思えば、まあ良いか。でも、酔っ払って上機嫌でくだを撒く姿は、典型的な「ガード下赤提灯酔おっさん」状態で哀れだった。50を過ぎて、あんな、醜態は晒したくないもんだ。他山の石としよう。
久し振りに「新門」に行く。まず「飛露喜」、今年の造りも良いなー。旨い。次に「開運」、締めに「新亀」を燗した。つまみに「牡蠣の酒蒸し」。使う酒は、「清泉」という贅沢さ。牡蠣がプリプリで美味かったので、焼き牡蠣にしてもらう。牡蠣を5個金串に刺して、炭火の遠火でじっくりと炙る。これは、旨い。今日は肴に牡蠣を10個食べた。塩辛を少し頂いて、お会計は3980円。何と言う安さ。やはり、地元で飲むのが一番だなー。酔っ払っても、自転車で帰られる安心感がある。
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